夏からずっと楽しみにしていた、プレトニョフのピアノリサイタルを聴きに行って来ました。
今回はS席は購入するころには既に完売し
仕方なくA席。
A席の中では、ステージのすぐ上の、ピアノの背後のP席という席が好きで、よく選びます。
しかし今回は失敗でした。
なぜなら、プレトニョフだから……
プレトニョフは倍音で使ってピアノではなくホールの響きを操ります。
それが一番感じられるのはやはり正面の席。
次回こそはS席を早めに買いたいと思います!
日本のピアノ界は、まだまだハイフィンガーの基音たっぷりの演奏が好まれる、評価される傾向にあり
プレトニョフのようなロシアピアニズムのピアニストは、なんだか音が小さいだのペダルでもやもやだのと言われることがあります。
しかしショパンはどう考えてもこのロシアピアニズムで演奏していたし、(リストの演奏:超爆音にあまり良い反応をしていなかったのは有名ですね)ショパンの曲もロシアピアニズムのテクニックを使ってこそ弾きこなすことができると私は考えています。
プレトニョフ、ご存命のうちにあと何回聴けるだろうか。
アンコールはどちらともプレトニョフアレンジになっていました。
モシュコフスキは、高校時代のエチュードの試験で友人が弾いていた懐かしの曲でした。